電話でのお問い合わせはTEL.0538-86-5363
〒438-0072 静岡県磐田市鳥之瀬221
皆様のご参考になれば幸いです。 |
姿形の美しさ | 繊細そして確かな技術 |
職人が、全体のバランスを考えて完成したフォルムは台座を含めて正三角形であること。 飾ったときの落ち着きのあるかたち、味わいある独特のたたずまいにご注目ください。 その姿は、横から見ても後ろから見ても美しい姿勢で、ゆったりとした気品を感じさせます。 |
お顔は、昔ながらの重ね塗り、手彫り仕上げ。 さらに一筆一筆丁寧に描かれた髪の毛の生え際、眉毛、まつげ、さらに奥ゆきを感じさせる唇の塗りも高い技術で仕上げられます。 ふっくらとしたほっぺたや優しく微笑んだ口もとにはほっこりとした人間味が感じられます。 |
時代考証に基づいたこだわりの髪かたち |
平安時代のお姫様と同じ古典下げ髪、この様に仕上げるには職人の高い技術が必要なうえに、髪の毛には正絹が使われているためとても柔らかい印象になっています。一般には難しい技術を使わないおすべらかしという髪型が多いです。 お内裏様は、昔の公家や武士が使用していたタイプの冠を被っています。 式正冠といい、紐であごに結んで留めつけずに、本格的に結った髪の毛をコウガイといわれる棒で突き刺して留めているので、きれいなお顔が隠れず、とてもすっきりとした印象です。 |
木目込み人形の魅力についてご説明したいと思います。 |
木目込み人形の魅力 | 木目込みの作業 |
個性あふれるフォルムは、ころんとまるく温かみがあり、心が和みます。 石川順平工房の本格的木目込み人形は、細部に渡りひじょうに丁寧に仕上げられています。 そのため、時が経てば経つほどに味わいが増してくる、そんなおひなさまです。種類も豊富ですのでぜひ、あなたにピッタリと合うお人形を見つけてください。 |
桐の粉を固めて粘土状にしたもので土台を作ります。細い溝を掘り、そこに絹の布を木目込みながら貼り付けていきます。その際最小限の接着剤で仕上げるのが美しく仕上げるポイントでひじょうに高い技術を要します。 実際に裏を触ってみると布が動き、繊細な技術が確認できます。 |
筆の技術 |
筆づかいのたくみさが最も表現されているところは、手書きの笹目の部分でしょう。 細い線が50本以上描かれ、少し遠めに見ると、瞳が見てとれます。能面仕上げといって、 見る角度によって優しく見えたり、きりっと引き締まって見えたりと豊かな表情を見せてくれます。ぜひ、見るものを和ませる、そんなお人形をお店で確認してみてください。その際は、スタッフにちょっとお声をかけてくださいませね。 |
男の子の節句に五月人形を用意する際は、人形・鎧(よろい)・兜(かぶと)の3つの中からまずはひとつ選んでいただくことになります。 一番大切なことは、「お子様のお守りとして、末永く飾れるものであること」です。 |
人形 当店では、無形文化財人形作家、石川潤平・佳正のお人形を取り扱っております。 日本の心を大切にした作家が仕上げた確かな技術で生み出された、かわいらしい表情のお人形の中からお好きなお人形をお選びください。 |
|
鎧・兜 鎧や兜となると、有名な武将物は見慣れていると思いますが、きちんとしたものを選ぼうというのであれば、少し、知識を得たいものです。 お節句にふさわしく仕上げられた力石甲人の作品をもとに鎧と兜についてご案内させていただきます。 |
1.ひとくちに鎧といっても大鎧とは、平安・鎌倉期のものを指します。 この時代のものは、戦国期の戦うために作られたいわゆる武将物と違い、大将が祀りごとに使用する目的で造られたため美術的価値も高く、海外からも高い評価を得ています。 実際、国宝として現存するものはすべて、この大鎧です。鑑賞的価値があり、また、身を守る魔除けの意味での決まりごとも数多く含まれているため、まさに初節句のお祝いにふさわしいといえます。 |
|
2.国宝の鎧は、すべて神社仏閣に奉納された奉納鎧です。そのため、顔や手足を実際につけた物、面や籠手、毛靴などは、不浄なものとして外して納められました。そこが、武将物のいわゆる具足とは、形として大きく違うところです。 |
|
3.兜の吹き返しの縁に付いた小縁(こべり)は、赤い皮で造られています。赤には、魔除けの意味があります。 |
4.兜のあごに結んだ紐は、忍緒(しのびお)です。これも魔除けの意味です。 |
5.胴の前、おなかの辺りを覆うのは、弦走(つるばしり)といって鹿の皮でできています。 鹿の皮は、細かな穴が開いている為、通気性がよく、しかも丈夫です。 弓を射る際、引っかからないように施されました。 |
6.兜の一番上を真上から見たところです。神が宿るところといわれていました。 内側上から、玉縁(たまべり)、小刻(こきざみ)、菊座(きくざ)、葵座(あおいざ)の4枚の金具を重ねて造られています。 |
7.背中には、逆板(さかいた)と総角(あげまき)が取り付けられています。 逆坂で後ろからの攻撃から心臓を守り、逆坂と総角で袖の調節機能を司り、総角には、後姿を美しく見せる働きもありました。 |
8.鎧や兜に使われている糸で編んだ部分のことを威すということが語源です。そういう意味で鎧の名前が赤糸威などとなります。 |
9.兜の裏の実際に頭に当たる部分には、布に刺し子が施されています。刺し子には、強度を高め、布のしわを伸ばす役割があります。また、鉢との間には少し隙間がありクッション性も備えていたようです。 | 10.兜のしころ部分や袖、草摺りの部分の脅しは、まるで魚のうろこのように重なり具合が規則的できれいです。一本一本の糸を堅牢染めしており、発色が美しく、色落ちしにくいのが特徴です。 |
11.24金鍍金鏡面仕上げの鍬形の表面は、お顔が映るくらい鏡のようにクリアです。三層鍍金の金物は、取り付けの際、隙間無くピッタリと収まります。 |
12.兜吹き返しの裏側にまで、威しがきちんと続いています。節句用の兜の中には、吹き返しが後付けのため、威しは、途中で切れているものも見られます。 |
13.繰締緒(くりしめのお)は、鎧を腰に結びとめるための紐です。節句用の鎧の中には、綿入りの帯を使っているものもありますが、実際には、大鎧には使われていません。 |
14.胸の前には、胴正面と背面を引き合わせる高紐の隙間を防ぐ二枚の板があります。心臓側に取り付けられているのが、鳩尾(きゅうび)、で心臓を守ります。鳩の尾に似ているためこの名がつけられました。右側は、栴檀(せんだん)、で矢を射るとき、邪魔にならないように遊びをつけたものです。 |
15.吹き返しに取り付けられた金具を据紋金物(すえもんかなもの)といいます。こちらは、上から、鏡鋲(かがみびょう)、小刻(こきざみ)、菊座(きくざ)と3つの金物が重ねて取り付けられています。しかも、それぞれ少し湾曲した金具が隙間なく重なりあっています。もちろん、金属の部分は、ビス一本に至るまで手作り、24金鍍金です。 | |
16. | 縁取られた菱縫い | 17. | 見えない部分の処理 |
兜のしころ部分 | 兜のしころの裏 | ||
吹き返し | 袖の裏 | ||
草摺り | 草摺りの裏 | ||
これらの裾に縁取られた菱縫いは、やはり赤で魔除けの意味です。 | それぞれの裏側をめくって見たところです。 糸なので、当然結び目が出るはずなのですが、どこを見ても結び目などは無く、きれいに処理されています。節句用の鎧の中には、この部分を布で覆って隠してしまっているものもあります。 このように甲人の鎧兜は、見えない部分も手を抜かず、ひじょうに丁寧に仕上げられています。 |
〒438-0072
静岡県磐田市鳥之瀬221
TEL.0538-86-5363
FAX.0538-86-5363
営業時間
AM10:00-PM6:00
mail tensei002@theia.ocn.ne.jp